KARTE BlocksでABテストを実施。購入率が20%以上増加する施策を特定

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メンバーズでは、株式会社オンワードデジタルラボさまのKARTE運用支援をおこなっております。新しくサイトが更新されるタイミングで、どのようなレイアウトにするべきかを検証するために、KARTE Blocksを用いてABテストを実施しました。今回は、そのABテストの手法と成果について記載します。
※KARTE Blocksとは、株式会社PLAIDが提供する、ウェブサイトの運営・改善を効率化するためのツールです。既存のサイトにタグを埋め込むだけで、コーディング作業をせずサイトを改修することが可能です。
施策内容
KARTE Blocksを用いて、サイト内要素やコンテンツのABテストを実施
下記の画像のように、現状案と、改善案の2パターンを用意し、サイトを訪れたユーザーにランダムに表示しました。購入数、お気に入り数、カートイン数にどのような影響があるかを調査しました。
ステップ1:ABテスト項目の洗い出し。各項目に優先順位を設定しABテスト内容を決定
ステップ2:KARTE Blocksで実際に実装が可能かどうかを確認するためテスト実装をおこない、問題なければ要件に沿って実装
ステップ3:ABテストの実施。期間は約1ヵ月として実施ブランドを絞り検証ページを制限することで費用を削減
ステップ4:ABテストを終えレポートを作成。数値を確認しながら分析をおこない、本実装に組み込むかどうかを判断
ABテストの実施例:カートインボタンとお気に入りボタンの配置を変更
取り組みの成果
購入率が最大で21%増加する施策を特定し、UI/UX改善対象の選定時に参考にしました。さらに、お気に入り登録数を最大26%増加させるレイアウトの成功パターンを発見することができました。この知見を活かすことで、顧客のエンゲージメントを高め、再訪問を促進する効果を確認。CVRが高い/低い施策を把握した上で、UI/UX改善の本実装対象を特定できたことにより、手戻りのリスクとそれに伴う改修コストを最小限に抑えることが可能になりました。
ご担当者さまからのコメント
従来、自社で運営するECサイトのUI/UX改善は、
- 半期に1度実施している、自社会員プログラムに登録しているお客さま向けアンケートから得られるVoCを元にインサイトを発見
- そのインサイトを元に実装計画を策定する
今回メンバーズさまのご協力により、
- VoCで得られたインサイトを元にUI/UX改善のアイディアを策定
- KARTE-BlocksでのA/Bテスト実施計画、計測設計
- テストの実行
- テスト後のデータ分析、検証
- 結果から効果の良い施策を選定し、ECサイトへの本実装案件として起案
従来のUI/UX改善活動に定量的分析結果が加わる事で、社内各所で納得感のある改善活動を進行する事ができたと手応えを感じています。
今後も定性/定量データの利活用によってUI/UXの改善とCROの両立を、メンバーズさまの協力を得ながら継続していきます。
(最終更新日:2025年09月)
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