2021年12月9日

社会課題解決や持続可能な社会の実現をリードする人材を育成・輩出
大学を対象に課題解決型学習(PBL)教育プログラムの無償提供を開始

~受講生はESG先進国デンマーク発の「未来創造型デザイン思考」を体験可能~

東京都中央区晴海 1 丁目 8 番 10 号
株式会社メンバーズ
代表取締役社長 剣持 忠
(証券コード:2130 東証第一部)

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株式会社メンバーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:剣持 忠、以下「メンバーズ」)は、持続可能な社会を創出する担い手となる人材育成と輩出を目的に、デンマーク発の未来創造型デザイン思考を用いた産学連携におけるPBL(Project-Based Learning)型講座/教育プログラムの提供を開始し、導入可能な大学の募集を全国で開始したことをお知らせいたします。

本プログラム開始の背景

新型コロナウィルスの感染拡大や地球温暖化による気候変動など、不確実な事柄が多く物事の変化が激しい「VUCA(※1)」と呼ばれる現代において、それらの問題に対応する思考やスキル・実行力は必要不可欠な能力であり、社会課題解決や持続可能な社会の実現をリードする人材の育成と輩出は社会全体の課題です。

メンバーズでは、VISION2030(※2)で掲げる、ビジネスを通じて社会課題解決を推進/実行する10万人のクリエイター輩出を目指しています。これらの実現には、理想的な未来を起点として物事や社会を捉え、課題解決をデザインするための思考法、それらを実行するためのスキル活用ができる人材「Futures Designer(フューチャーズデザイナー)」の育成・輩出が必要不可欠であると考えています。

これらを背景に、学生に対する社会課題を基点とした未来創造プロセスの立案と実行を仕事にすることへの興味喚起、社会課題解決と持続可能なビジネス成長を実現する人材育成を目的として、大学を始めとした教育機関を対象にPBL型講座/教育プログラムの提供を開始し、導入可能な大学を全国より募集開始することとなりました。

プログラム概要

本プログラムを通じて、学生自身が社会課題を基点とした未来創造プロセスを体感することができます。自ら社会の課題を見つけ出し、課題解決のためのアクションを体験することで、将来への意欲を高め、持続可能な未来の社会の担い手になりうる人材の育成に繋げていきます。

プログラム内容や目的、期間、形式、人数など詳細については、現状の課題や要望をヒアリングした上で実施概要を確定いたします。尚、本プログラムは全行程をオンラインで実施する等、エリアや状況に応じて、全国規模での提供が可能です。

開催期間 1-6か月間
講義数 3-16コマ
形式 オンライン/対面型/ハイブリッド型
受講人数 1講座あたり20-100人
アジェンダイメージ

・講義:オリエンテーション
・講義:ビジネス/社会課題の現状について
・演習:課題探索/未来洞察/アイデア創出 グループワーク
・演習:フィールドワーク/リサーチ
・演習:プレゼンテーション作成/実施/フィードバック
・演習:リフレクション/自身のアクションプラン策定

※テーマについては、各校でのご要望に合わせて「キャリアデザイン」「地域デザイン」「ビジネスデザイン」など柔軟に設定可能です

本プログラム実施に関するお問い合わせは、以下のメールアドレスへのお問い合わせをお願いします。
お問い合わせ先 : mem_fd-course@members.co.jp

Futures Design、Futures Designerとは

Futures Design(フューチャーズデザイン)は、デンマークのデザイン会社でメンバーズのスキルフェロー(技術顧問)でもあるBespoke(ビスポーク)が独自に開発した課題解決手法です。
従来の課題解決型の思考や行動とは異なり、変化が激しく不確かな時代において舵を取り、より望ましい未来を創造していくための、戦略的な未来洞察とデザイン思考をベースとしています。その最大の特徴は、あらゆる領域の知見が交差する場に身を置き、アクションを通じて「現在」が持つ新たな意味を見つけ出し、そこから理想的な未来を生み出していく未来創造型のデザイン思考であることです。
Futures Designの手法を活用して、より良い未来を創造・共創していく仲間をFutures Designerと呼び、ビジネスを通じて社会課題解決を推進/実行する10万人のクリエイター育成・輩出の主要施策として位置付けています。
https://www.bespokecph.com/

Futures Designのフレームワーク

本プログラムでは、未来創造型のデザイン思考であるFutures Designのフレームワークを用いて、設定した社会課題やテーマに対して、Situate(立ち位置を決める)、Search(探索する)、Sense(感知する)、Scale(踏み出す)の4つのフェーズに区分して実施します。学生が自ら現在の社会から本質的な課題を見つけ出し、理想的な未来像を描き、そして現在と理想的な未来像を近づけるために必要なアクションを導き出していきます。

フェーズ 実施概要 詳細
Situate
(立ち位置を決める)
社会洞察 設定された社会課題やテーマに対して、現代社会の中で相関性、因果関係があると思う事象や出来事をマッピングし、社会課題やテーマに対する多角的な理解を深め、社会や環境などへの影響を俯瞰的に捉えます。
課題考察 現代社会における様々な事象や出来事の中から、5つの思考法を用いて考察を行い、設定された社会課題の発生要因や背景、本質的な課題の所在を導き出し、課題に対する仮説を立てます。
課題/仮説を定める 導き出された課題に対する仮説に基づいて、自分たちの課題意識がどの分野にあるかを明らかにしていきます。
課題解決のために深めていきたい、興味関心の強い分野やテーマを定めていきます。
Search
(探索する)
リサーチを行う 課題仮説や選択したテーマと関連性があると思われる、現在社会で起きている事象や出来事について、デスクトップリサーチやフィールドワークによりリサーチを行っていきます。
インサイト抽出/可能性探索 リサーチした内容と内容同士のつながりの中から未来に対する変化の兆し(インサイト)を抽出し、課題仮説や選択したテーマに関連する未来の可能性を探索します。
インサイトに基づく未来像を可視化する 得られたインサイトや未来の可能性をもとに、起こりえる未来像についてのインスピレーションシートを作成し可視化していきます。
Sense
(感知する)
可能性からの望ましい未来を可視化する 今後起こりえる様々な未来像の中から、自分たちにとって望ましいと思える未来像を見出し可視化します。
望ましい未来へのシナリオを描く 望ましいと思える未来像を実現していくための現代から未来までのシナリオをバックキャスティング、フォアキャスティングの両面から考え、描いていきます。
シナリオにおけるアイデアを考える 望ましい未来を実現する上で対峙すべき課題やテーマを決め、課題やテーマに対するアプローチ方法を検討し、アイデアの素案(コンセプトシート)を作成します。
Scale
(踏み出す)
アイデアを具体化する 自分たちが定義した望ましい未来を実現するために、アイデアの素案(コンセプトシート)を具体的し、プレゼンテーション資料、ペーパープロトタイプアウトプットを作成してきます。
アイデアを共創する 作成したアウトプット群の中から、共通点と差異点、拡張性や発展性についてポジティブな文脈から更なる可能性を参加者全員で考えていきます。
未来のための自分の行動を考える 取り組んだ内容やアイデアをアイデアで終わらせないために、グループ、個々人それぞれでリフレクションの時間を設け、望ましい未来の実現のための短期・中長期の目標を設定しその行動計画を立てていきます。

本講座/プログラムで得られる主な経験や習得できるスキル

  • 現代社会における社会課題発見能力の養成ならびに実践
  • クリティカルシンキング、問題解決、意思決定などの思考能力養成ならびに実践
  • 自ら課題を発見しプランニングする計画スキルと実行能力
  • グループワークによるコラボレーションスキル
  • ビジネスで重要視されている課題解決能力の養成ならびに実践

本プログラムの講師

株式会社メンバーズ ビジネスプラットフォームカンパニー
ソーシャルクリエイターデベロップメント室
高見沢 直樹

2008年メンバーズ入社。CSVコンサルティング専門子会社エンゲージメントファースト取締役を経て、2021年4月より現職。未来創造型デザインプロセスに基づくコミュニケーション戦略立案、UXリサーチ等の各種調査・分析、プロダクト開発支援等を主な活動領域とする。

本プログラムの実施事例:神田外語大学

神田外語大学(千葉市美浜区/学長:宮内孝久)のキャリア教育部と連携し、8月24日(火)から9月15日(水)にかけて、計4回にわたるオンラインインターンシッププログラム「ビジネスキャリアデザイン」を開講しました。
※詳しくは下記のプレスリリースをご覧ください。
https://www.members.co.jp/company/news/2021/1011.html

Futures Designを用いた教育プログラム提供の取り組み

CSVインターンシップ(https://fdc.members.co.jp/
「Futures Design」を用いて、より良い未来と社会を描く未来創造型のフレームワークを体感し、実際にビジネスを通じて社会課題解決に取り組む企業(共創パートナー企業)とともに、持続可能な社会に向けた「これからのビジネスのあり方」について考えるインターンシッププログラムです。

CSVビジネスアイデアコンテスト(https://csvcontest.members.co.jp/
CSVビジネスアイデアコンテストは、将来を担う学生が社会課題の解決に意識を向け、持続可能な社会の担い手となり、日本を代表する大手企業との共創によって、新たなCSV事業やプロモーションを創出し、持続可能な社会を実現することを目的として毎年開催しています。

Practica(プラクティカ)(https://practica.ooo/
Practica(プラクティカ)は、地域共創をテーマとし社会課題に向き合い、"これからも「生きたい」と思える未来"を創る学生による学生のための学びの場です。

  1. VUCA
    不確実性が高く複雑で、将来の予測が困難な状況を意味する造語。「Volatility:変動性」「Uncertainty:不確実性」「Complexity:複雑性」「Ambiguity:曖昧性」の4つの単語の頭文字から成る。
  2. VISION2030
    https://www.members.co.jp/company/vision2030.html

株式会社メンバーズ

所在地 東京都中央区晴海1丁目8番10号
晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 37階
代表者 代表取締役社長 剣持 忠
資本金 935百万円(2021年9月末時点)
URL https://www.members.co.jp/
Facebook https://www.facebook.com/Memberscorp
Twitter https://twitter.com/Members_corp

本リリースに関するお問い合わせ

メンバーズでは、緊急事態でも安全を確保しながら業務を継続・遂行が可能な「新しい働き方」として、これまでの全員がオフィスに出社する働き方から、生活様式の変化に対応したオンライン中心の働き方に移行しております。このため大変ご不便をお掛けいたしますが、お問い合わせは下記フォームもしくはメールにてお願いいたします。

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株式会社メンバーズ
広報担当 松岡
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