気候変動や資源枯渇を背景に、大量生産・大量消費を前提とした従来のリニア型経済モデルは、もはや限界を迎えつつあります。持続可能な未来を実現するため、世界は今、「サーキュラーエコノミー(以下、CE)」へと大きく舵を切り始めました。
CEは単なるリサイクルや廃棄物削減に留まらず、企業が持続的に成長し、企業価値を高め続けるための「経営戦略課題」です。しかし、多くの日本企業がその重要性を認識しつつも、具体的な実行に移せていないのが現状です。
こうした中、株式会社メンバーズは、日本企業におけるサーキュラーエコノミーの取り組み状況や直面する課題、そしてEUのDPP(デジタルプロダクトパスポート)対応をはじめとする将来の展望を定量的に把握するため、全国の企業担当者を対象に実態調査を実施しました。
本調査からは、CE推進を阻む「意識と実行の障壁」「データの障壁」「連携の障壁」「規制対応の障壁」 という4つの障壁の存在が明らかになりました。そしてこれらの根底には、サプライチェーンを横断する「データの分断」という共通の課題があることも見えてきました。
本セミナーでは、最新の独自調査結果をご報告するとともに、本調査を監修いただいた東京大学大学院の木見田康治 特任准教授をお招きし、日本企業がこれらの障壁をいかに乗り越え、CEを次なる成長戦略へと転換していくか、その具体的な「鍵」について徹底解説します。
概要
| 日時 | 2025年12月10日(水) 12:30~13:30 |
|---|---|
| 開催場所 | オンライン(Zoom) |
| 対象 |
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| 費用 | 無料 |
| 人数 | 500名(先着) |
| 申込締切 | 2025年12月8日(月) 12:00 |
アジェンダ (講演内容や登壇者等は変更する場合がございます)
- オープニング
- 「日本企業のCE実態調査 2025」調査結果報告
- 特別セッション「CEを成長戦略に変えるために」 監修者による調査結果総括~トークセッション「“データ分断”を乗り越える鍵とは」
- 質疑応答
- エンディング
登壇者紹介
木見田 康治 教授
東京大学大学院
工学系研究科技術経営戦略学専攻
特任准教授
2011年首都大学東京大学院システムデザイン研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京理科大学工学部第二部・助教、東京都立大学システムデザイン学部・助教、東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻・特任講師を経て、2024年より現職。主として Circular Economy、製造業のサービス化(Servitization、Product as a Service、Product-Service Systems)、サービス工学、設計工学 の研究に従事。
萩谷 衞厚
株式会社メンバーズ
Social Good Company編集長
一般社団法人アースデイジャパンネットワーク共同代表
新卒入社の外資系コンピューター会社を経て、コンサルティングファームでは、CRMコンサルティングと併せて、環境映像Webメディア運営を通して多くの環境に関わる政府広報等を担当。2015年5月より、株式会社 メンバーズに在籍。クライアント企業と共に、気候変動問題を中心とした社会課題解決型のマーケティングやコミュニケーションを推進。著書:『UX × Biz Book 顧客志向のビジネス・アプローチとしてのUXデザイン』 マイナビ出版(共著)
