「参考になった」が3割超え!機械学習を用いて問い合わせ業務を改善し、対応時間を削減

機械学習を用いることで、問い合わせ業務の対応の参考になった割合が30%を達成し対応時間を削減
背景・課題
  • カスタマーサポートが相談フォーム経由の問い合わせに対してメールで回答をおこなっていたが、約1,900件/月対応する必要があった
  • 問い合わせに対応する回答テンプレートの量が膨大で、探す手間がかかっていた
  • 担当者の習熟度によって、作業工数にばらつきがあった
解決策
  • SBI新生銀行さまが開発した「問い合わせ内容に合わせた過去の類似事例を返却する機械学習モデル」を基にAPIを設計・開発
効果
  • 回答メールテンプレートの検索の参考になった割合が30%を達成し対応時間を削減
  • 担当者の検索時間短縮による、カスタマーサポートの品質改善

多くの企業が課題を抱えているカスタマーサポート業務。一般的には時間をかけてDX推進や効率化を目指しますが、この問い合わせ対応業務向けツール開発プロジェクトでは、日々の定型業務を機械学習を活用して高速化し、担当者の習熟度によって作業工数、回答の正確性にばらつきがあった状況を改善しました。

 

施策内容

1.機械学習モデルを基盤にAPIを設計、開発

SBI新生銀行さまは、メールを通じた相談フォームの回答業務において、テンプレートを使用するケースや自由記述が必要なケースを分析し、適切な回答を自動返却する機械学習モデルを作成しました。そして、この機械学習モデルを活用するために、当社がAPIの設計・開発を担当。1件あたりの作業時間を削減しつつ、均一化を実現するため、定期的にモニタリングをおこなっています。

2.Herokuの活用

1の機械学習モデルから自動返却された回答をSalesforce Service Cloud上でも使用するにあたって、Salesforce社の製品の1つでPaaSのHerokuを採用することでSalesforce固有の制約を考慮する必要がなく、構築や運用を簡略化しました。

 

取り組みの成果

1.回答メールテンプレートの検索の参考になった割合が30%を達成し対応時間を削減

従来は問い合わせ内容に適した回答テンプレートを手動で検索していましたが、問い合わせ内容の分析から適切な回答メールテンプレートの候補提示までを自動化。その結果、対応の参考になった割合が30%を達成し対応時間を削減し、40%〜50%の精度で自動的に適切な回答の出力を実現したことで、工数やコストの削減、一部属人化からの脱却に成功しました。

2.担当者の検索時間短縮による、カスタマーサポートの品質改善

業務に慣れていない担当者の対応時間を削減できたことで、顧客体験の向上に貢献しました。また、空いた人員・時間はより付加価値の高い業務へシフトし、さらなる顧客体験の改善にも取り組んでいます。

(最終更新日:2025年08月)

 

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