環境への取り組み

メンバーズの取り組み

当社は「地球温暖化および気候変動による環境変化」の解決に向け、当社自身が牽引役となり、脱炭素型で持続可能な経済モデル、ライフスタイルへの変革を実現させていくことを定款にも定め、解決に取り組むことを宣言しています。また、環境行動指針にも掲げているように企業活動の在り方を「社会をより良くするもの」へと転換すべく、当社自身が率先し、具体的な取り組みを行っています。

◆発電事業を行う子会社を設立し、非FIT太陽光発電所(※)を建設・発電開始

当社では持続可能な脱炭素社会の実現のため、発電事業を行う子会社「株式会社メンバーズエナジー」を、100%出資子会社として設立し、当社の事業活動において使用する電力を、自社で発電した再生可能エネルギーでまかなうことを目指して、千葉県長生郡睦沢町に非FIT太陽光発電所「メンバーズソーラー発電所」を設置しています。

非FITの太陽光発電所である「メンバーズソーラー発電所」は、農地での再生可能エネルギーの生産と農業を両立させる取り組みとして期待されるソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を採用 しています。

メンバーズソーラー発電所_1
メンバーズソーラー発電所_2
  • 非FIT太陽光発電所 2012年7月に施行された「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)」は、再生可能エネルギーで発電した電気を、国が定める価格で電力会社が一定期間買い取ることを義務付ける制度。電力会社が買い取りに要した費用の一部は、電気使用者の料金に上乗せされて国民の実質負担になる全員参加型の制度となっています。FIT制度が適用された電力は上記制度の通り販売することとなりますが、FIT制度が適用されない「非FIT太陽光発電所」の電力は上記制度とは異なり国民の負担とはならず、かつ、環境価値を含めて小売電気事業者へ販売することができます。

◆植林による森林保全プロジェクト「メンバーズの森」開始

岩手県住田町にて、森林保全活動を行う一般社団法人more treesとともに、森林保全プロジェクト「メンバーズの森」を開始。
地域と協働して広葉樹を中心とした植林を行うことで、森林によるCO2の吸収はもちろん森林の生物多様性の回復にも貢献します。


(植樹に参加した当社代表取締役社長 髙野と社員)

(植樹の様子)

◆メンバーズ事業活動における使用電力の再生可能エネルギー100%の達成

当社は、J-クレジット制度を活用した形で、2020年度におけるメンバーズグループ全オフィスと 社員の在宅勤務時の使用電力の100%再生可能エネルギー化を実現し、2022年末までに達成するとしていた目標を2年前倒しで達成いたしました。
https://www.members.co.jp/company/news/2021/0610.html

◆『脱炭素DX すべてのDXは脱炭素社会実現のために』を出版

DXを通じた持続可能なビジネス成長と脱炭素を同時に実現するヒントを提供

企業経営者やDX推進責任者に向けて、企業がDXを通じて持続可能なビジネス成長と脱炭素社会の創造を同時に実現する「脱炭素DX」について、企業事例やどのように取り組むべきかをまとめた書籍『脱炭素DX すべてのDXは脱炭素社会実現のために』を出版。
https://www.members.co.jp/company/news/2021/0930_1.html

『脱炭素DX すべてのDXは脱炭素社会実現のために』

著:株式会社メンバーズ ゼロカーボンマーケティング研究会
出版社:プレジデント社

目次:
第1章/先進企業がこぞって「脱炭素化」するワケ
第2章/これからの生活者に選ばれるには
第3章/「脱炭素DX」でピンチをチャンスに
第4章/一挙公開! 3社の取り組み事例
第5章/あなたの企業の存在意義は?
第6章/変貌するキャピタリズム(京都大学大学院 諸富徹教授 特別寄稿)

◆東京本社オフィス:社会課題の解決に取り組む日本全国のクリエイターとコラボレーション

デジタルクリエイター1万人体制に向けて、今後もさらに多くのクリエイター人材を採用することを見越し、2022年4月に本社オフィスの拡大およびリニューアルを実施。社会課題解決に取り組む多くのクリエイターとコラボレーションしました。

  • 六甲山の間伐材や奥能登の地域材、越前にあった100年前の蔵の解体作業により発生した廃材を使った半個室ブースやデスク天板
  • Forest Bank(林地残材や大小の枝葉、樹皮や木の実など森が持つさまざまな要素を内包するマテリアル)を活用した天板と環境負荷のかからない茅葺を使ったカウンター
  • 廃棄される塩ビ管を再利用し、可変できるオフィスデスク
  • 廃棄されるデスクの天板を活用してベンチとして再利用

https://www.members.co.jp/company/news/2022/0519.html

◆サステナブルなオフィスづくりで地域共生と環境配慮を追求

日本全国にオフィスを展開し地方在住のクリエイターの心豊かな働き方の実現を推進するメンバーズでは、その土地ならではの特色を生かした地域共生型オフィスを社員の手で作り上げることを重要視しています。
120名以上の社員が在籍する「ウェブガーデン仙台」(宮城県仙台市)では2020年11月にオフィスリニューアルを実施し、環境問題の解決に貢献できる地元産の素材を用いた家具を配置する、有志によるDIYワークショップを行うなど、地域への愛着とともにエコやリサイクルへの意識を高めるサステナブルなオフィスづくりを推進しました。

・「ゴミゼロ木材」「リサイクル材」の地産地消

ウェブガーデン仙台のリニューアルでは、カウンター、ブックシェルフ、デスクに地元産のリサイクル資源を利用しています。
オフィス内の家具には、宮城県内の間伐材を多く用いた国産材「燻煙乾燥木材」を活用しています。森林から調達した製材品・丸太材は、製品として供給される前に約2週間かけて燻煙乾燥しますが、今回用いた木材の燻煙乾燥の過程では化石燃料を使わず、伐採の際に出た端材やおが粉(おが屑)を使うため、有害物質を一切排出しません。また、燻煙乾燥により生成された木酢液や燃焼後の灰は肥料として田畑に還すため、生産過程でゴミを極限まで少なくした「ゴミゼロ木材」となっています。
また、カウンターやデスクの一部には宮城県登米市で採石した玄昌石のスレートを利用しています。スレートは日本家屋の屋根や壁に用いられる薄い板状の建材で、今回のリニューアルにあたっては同市内の養護学校の屋根で使われていた素材を再利用しています。

上述の取り組みの他、社内におけるペットボトル利用の削減、ペーパーレス及びテレワークの推進など、企業活動のすべての側面において、脱炭素型で持続可能な運営を意識し実行しています。

当社は、このような社会に対して良いインパクトをもたらす取り組みをSocial Good Action(SGA)と称し、2030年までに累計100以上のSGAを実現させることを目標に、SGA+100プロジェクトを実施しています。

SGA+100プロジェクト

今後も環境問題を含めたあらゆる社会課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現を目指します。

環境教育

当社は、VISION2030において「日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能社会への変革をリードする」ことを掲げています。VISION2030の実現に向けて、全社員およびステークホルダーに向けた環境教育を実施しています。

・ゼロカーボンマーケティング研究会/メンバーズユーザー会

既存顧客向け会合であるメンバーズ ユーザー会にてメンバーズ ゼロカーボンマーケティング研究会を発足し、脱炭素・気候変動における社内外勉強会および視察・会合を継続的に実施しています。現在では、ユーザー会全体の活動として脱炭素・サステナビリティをテーマに活動しています。

2020年度:6回開催(メンバーズ ゼロカーボンマーケティング研究会/メンバーズ ユーザー会)
2021年度:4回開催(メンバーズ ゼロカーボンマーケティング研究会/メンバーズ ユーザー会)
2022年度:4回開催(メンバーズ ゼロカーボンマーケティング研究会/メンバーズ ユーザー会)
2023年度:3回開催(メンバーズ ユーザー会)


(2023年 メンバーズ ユーザー会にて風力発電所視察)

・Social Value Meeting

(1)Social Value Award
年に一度、会社創立の日に合わせて全国拠点の全社員が集合し、VISION2030の実現に向けた取り組み・活動について、事前エントリーから選出された方々が取り組みについての想い、プロセス、成果についてプレゼンテーションを行います。
当日は社員投票も含め全社員に最も共感された取り組みを表彰します。

(2)ワークショップ
プレゼンテーションを聞いて感じたことを基に業務を通して未来に対してどのような社会的価値を発揮していきたいか、そのためにどのようなことを宣言したいかを話し合うワークショップを実施します。

環境マネジメント
TCFD提言への対応