ビジネスインフラを支えるエンジニアチーム。会社間の垣根を超えたチームビルディングの秘訣に迫る

ビジネスインフラを支えるエンジニアチーム。会社間の垣根を超えたチームビルディングの秘訣に迫る

メンバーズは、Sansan株式会社さまのインフラを支えるWeb Infrastructureグループにて、エンジニア支援をおこなっています。
単なる「業務委託のエンジニア」ではなく、Sansanさまとワンチームとなり、インフラを支えるチームビルディングの秘訣について、Web Infrastructureグループの武内 孝憲氏と、弊社からジョインしているエンジニアの坊野 豪氏にお話を伺いました。

- 武内さんの所属されているWeb Infrastructureグループの業務について教えていただけますか?

Sansan株式会社 技術本部 コーポレートシステム部 Web Infrastructureグループ 武内 孝憲氏

武内氏:弊社は営業DXサービス「Sansan」というプロダクトからスタートしていまして、現在はインボイス管理サービス「Bill One」、契約データベース「Contract One」、名刺アプリ「Eight」など複数のプロダクトがあります。その中で我々はコーポレートサイトなどの非プロダクト系サイトのインフラ基盤を担当する部署となっています。

現在は私がリーダーのポジションで、主に実装担当としてメンバーズから5名のエンジニアに参画いただいております。

 

- 坊野さんはどのタイミングでSansanさまにジョインされたのでしょう?

坊野氏:2022年の9月にジョインしています。当時はコーポレートサイトの移管と、Terraformによるコード化のタイミングだったので、移管後のインシデントのトラブルシュートを主に担当していました。その後は、コストを抑えるために、運用していたWordPressをKinstaというマネージドサービスに乗せ換え、他の8つのサイトについても同様の乗せ換え対応、技術的検証を順次行っていました。

- 武内さんがジョインされたあと、お互いにやりづらさなどはなかったですか?

坊野氏:特になかったです。武内さんが他部署とのやりとりや、意思決定に率先して動いてくれたので助かりました。

武内氏:ある程度のところまで検証できているのにプロジェクトの進捗が芳しくなかった原因は、まさにそこだと思ったので、社内では私が積極的に動いて、半ば強引にプロジェクトを進めました。

チームビルディングの秘訣

株式会社メンバーズ デブオプスリードカンパニー 坊野 豪氏

- インフラの移管で難しかったことを教えてください。

武内氏:私は2023年の8月にSansanにジョインして、まず「社内の誰が何を知っているのかわからない」という状態でした。ステークホルダーが多いため、ネゴすべき相手が誰なのかを見極めるのが大変でした。そのために大量のSlackの履歴を追いました。そして1サイトごとに承認を得ていきました。各担当者との関係性を作るのは大変でしたが、一度いい関係を築ければ、そのあとは積極的にミーティングにも参加してもらえるようになりました。

- 9つのサイトの調整は大変ですね。その他に難しかったことはありますか?

武内氏:実は1つ目の移管は、なかなかうまくいきませんでした。マネージドサーバーのKinstaを利用したのですが、設定に関するサポートとのコミュニケーションがうまくいかなかったり、リリース時にサポートの対応範囲が終わらず、リリースを1週間延期したりしました。

あと、当時は運用と移行でチームが分かれていたため、業務が属人化していました。スプリントなどで振り返りは実施していましたが、「お互いに何をしているかわからない」という声もありました。のちにそのチームは一つのチームに戻しました。

- 坊野さんはプロジェクトの中でどのような役割を持たれていたのでしょうか?

坊野氏:私はKinstaに関する設定のやり取りや、結果の検証をしました。あと、Cloudflareの導入なども担当していました。
ほかには、メンバーが書いたコードのレビューをしたり、CDNのキャッシュ設定やWAF設定、DNS構成、リバースプロキシ構成などの技術的検証を行っていました。

- Sansanさま側は武内さんお一人で、他は業務委託の弊社メンバーで構成されていたとのことですが、どのようにチームビルディングされたのでしょうか?

WebInfraG-インセプションデッキ-Visual-Workspace-for-Innovation

武内氏:ジョインしていただいてすぐに、インセプションデッキ*を実施しました。
*プロダクトに関わるメンバーの共通認識をつくり出すための質問、それらをまとめたプロジェクトの方向性を示すドキュメントのこと。

毎回1時間程度、4、5回に分けて実施したことで、チームの課題や達成すべきこと、価値観などが共通認識化され、メンバーの関係性が強化できたと感じています。

- 弊社メンバーの反応はいかがでしたか?

メンバーズの方は、指示がなくても自律的に動いてくれて、コミュニケーションも積極的なので助かりました。


キャッチボールの回数は少ないほうがいい

- チームメンバーは全員フルリモートですが、やりにくさはないですか?

武内氏:雑談には工夫をしています。朝会・夕会時に分からない点を聞くチャンスはありますが、それだとタイミングが遅くなる場合もあるので、いつでも聞ける環境をつくることが重要です。

坊野氏:DevOpsメンバーはバーチャルオフィスのoviceを利用して、気軽に話しかけられるようにしていました。

武内氏:コミュニケーションの質は、キャッチボールの回数の少なさに現れると思います。たとえば、「坊野さんは〇〇について知っているから直接的な聞き方をしても大丈夫」ということを知っているかどうかでやりとりの回数が変わってきます。逆に、〇〇を知らない人に対しては、もう少し解像度を上げた話からしないといけない、といったような、その人のスキルや持っている知識にあわせて聞き方や伝え方を変えることで、質の高いコミュニケーションができると考えます。


実際チームメンバーで会うことはあるのですか?

武内氏:実は先週福岡でおこなわれたスクラムフェスに参加したんですが、そのあとに初めて坊野さん*と会いました。
*坊野は福岡在住

坊野氏:他のメンバーと一緒に出迎えたんですが、武内さんはすでにできあがっていました(笑)

武内氏:大阪から福岡までの移動で疲れていたのと、坊野さんと会う前にすでに飲んでいたので、記憶が薄いです(笑)


- 話を聞いていると、リモートでもスムーズにコミュニケーションができていると感じるのですが、その他チームビルディングで意識したことがあれば教えてください。


武内氏:入社当初、Slackのチャンネルを2年分ほどさかのぼり、それを1週間かけてまとめました。新しい人が入ってきたときに困らないように、過去のインシデントや、チャンネルが作られた経緯なども含めてまとめました。あと、レスポンスを早くすることを意識しているので、スタンプなどで早く返すようにしています。

坊野氏:武内さんや三浦さんの受け入れ方が素晴らしいと感じます。我々は業務委託のメンバーですが、一緒に作り上げているパートナーとして推進できる空気感がとてもやりやすかったです。また、飲み会を開いていただき、気軽に誘っていただけるのもよかったです。


- チームメンバーを募集中とのことですが、どんなメンバーに入ってきてもらいたいですか?


武内氏:AWSだけではなく、Cloudflareを触ったり、JavaScriptを使ってアプリケーションを作ったりすることもあるので、インフラ領域だけをやりたい人よりも、幅広くやりたい人がマッチすると思います。また、メンバーズからWeb Infrastructureグループに参画いただく場合フルリモートのため、それに抵抗感のない方がいいですね。

坊野氏:エンジニア目線では、新しい技術の導入ハードルが低いところがSansanの魅力です。新しい技術やプロダクトに関心が高いメンバーが多いのですが、武内さんのフットワークが軽いので、ある程度裁量を持って動けるところが魅力です。

 

- 今はDevOps Lead カンパニー以外にも、弊社のサースプラスカンパニーもご支援させていただいております。カンパニー社長の藤井さん、今後のSansanさまとの関わり方についてお聞かせください。

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株式会社メンバーズ サースプラスカンパニー 藤井多鶴子氏


藤井氏:これまでのSansanさまとDevOps Lead カンパニーの成功体験を踏まえて、サースプラスでもSalesforce領域のエンジニア支援を開始しました。武内さんが取り組んでおられるBtoB領域とSalesforceもどこかでつながるはずですし、広義の意味ではワンチームだと考えています。引き続きチームビルディングをしつつ、ビジネスのグロースに寄与できるようになりたいです。

(最終更新日:2024年3月)

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