キャッシュレスの利用促進を社会課題解決に資するCSV起点で企画。メール平均開封率が、他サービスに比べ約1.7倍に

キャッシュレスの利用促進を社会課題解決に資するCSV起点で企画。メール平均開封率が、他サービスに比べ約1.7倍に
背景・目的

三井住友カードのブランドキーメッセージ『Have a good Cashless.』の「good」の世界観をマーケティング施策で実現。従来のポイント付与や還元キャンペーンとは異なる仕組みで、顧客とともによりよい社会の創造を目指す。

成果
  • 本プロジェクト経由の累計タッチ数(Visaタッチ決済件数およびSNSでのアクション数の合算値)は4,207,407(2020年2月~2020年12月)。
  • 期間中にVisaのタッチ決済の利用履歴のあるカード会員向けにタッチハッピー寄付に関する御礼や活動報告をメールで配信。タッチハッピー関連のメール平均開封率は、他のメールサービスに比べて約1.7倍の開封率。
  • ソーシャルプロダクツ・アワード※2 2021にて、キャッシュレス決済サービスとして初の受賞

 

メンバーズでは、三井住友カード株式会社さまのデジタルマーケティング支援を行っています。今回、キャッシュレス決済を通じて社会課題解決に貢献する「タッチハッピープロジェクト」の企画および実行支援を行いました。2020年2月に開始し、これまで計4つの団体や基金をパートナーに迎えました。1年間を通してプロジェクトを行ってきた中で見えてきた成果をご紹介します。

 

※1 CSV: Creating Shared Value(共有価値の創造)とは、企業による経済利益活動と社会的価値の創出(=社会課題を解決すること)を両立させること、およびそのための経営戦略のフレームワーク。
※2 持続可能な社会の実現につながる優れた「ソーシャルプロダクツ」に光をあて、社会性と商品性の両面を評価する日本ではじめての表彰制度。一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会が運営。
 
 
 
 

企画背景

様々な社会課題が山積し、企業に「パーパス経営」や「社会課題解決型のビジネスモデル」が求められる中、三井住友カードはブランドキーメッセージに『Have a good Cashless.』を掲げています。メンバーズは、三井住友カード社員と『Have a good Cashless.』の意味や価値を考えるワークショップを複数回行ってきました。

ワークショップの様子


そうした中で、「キャッシュレス決済と同様に、社会のためになるアクションももっと日常的なものにしたい」「『good』の輪を社会全体へと広げていきたい」という声が三井住友カード社内から上がり、タッチハッピープロジェクト立ち上げのきっかけとなりました。

タッチハッピーは、三井住友カードがキャッシュレス決済を通じて、お客さまとともにサステナブルな社会の実現を目指す仕組みです。期間ごとにテーマを設け、テーマに沿った貢献活動を行う団体をパートナーとして、Visaのタッチ決済やSNSアクションの回数に応じて寄付を実施しました(寄付カウント詳細は下記LPご参照)。

 

▼タッチハッピープロジェクトのご紹介
https://www.smbc-card.com/brand/touchhappy/index_concept.jsp

 

▼これまでの実績
食べもののこと篇(期間:2020年2月~5月、パートナー:セカンドハーベスト・ジャパン、支援テーマ:フードセーフティネット構築)
https://www.smbc-card.com/brand/touchhappy/index_2hj.jsp
保育のこと篇(期間:2020年6月~9月、パートナー:フローレンス、支援テーマ:ひとり親家庭の病児保育問題解決)
https://www.smbc-card.com/brand/touchhappy/index_florence.jsp
教育のこと篇(期間:2020年10月~12月、パートナー:カタリバ、支援テーマ:困窮世帯の子どもたちへオンラインを活用した学習支援)
https://www.smbc-card.com/brand/touchhappy/index_katariba.jsp
届けること篇(期間:2021年1月~3月、パートナー:クラダシフードバンク支援基金、支援テーマ:フードバンクの活動支援)※現在実施中
https://www.smbc-card.com/brand/touchhappy/index_kuradashi.jsp

 

本企画は、ユーザーからの共感、「タッチ」という具体的なアクションによるユーザー・加盟店との共創を大切にしています。パートナー団体との対談やボランティア活動の様子も継続的に発信することで、ユーザーによる「タッチ」によって実現される寄付が、どのように活用されるかを伝えています。またタッチ数の進捗を可視化することで、ユーザーの参加を促進しています。さらに、期間中にVisaのタッチ決済を行ったカード会員に対してメルマガで御礼メールを発信するなど、エンゲージメント向上も図っています。

 

 

メンバーズの役割

プロジェクト全体の企画・推進

社会課題解決とビジネス成果向上を両立する仕組みを考案。社会課題のテーマやパートナー団体、クリエイティブの方向性などのプロジェクト全体の方針を策定。


寄付先パートナー団体との共創

タッチハッピープロジェクトの方針に基づいて、関連する社会課題やその解決に取り組む団体を調査、発掘。両者の共創をコーディネート。

 

 

取り組みの成果

①タッチハッピー関連のメールの平均開封率が、他のメールサービスに比べて約1.7倍

期間中にVisaのタッチ決済の利用履歴のあるカード会員向けに、タッチハッピーによるパートナー団体への寄付に関する御礼や活動報告をメールで配信。タッチハッピー関連のメール平均開封率は、他のメールサービスに比べて約1.7倍という成果が明らかになりました。

メールの平均開封率

※その他のメール:タッチハッピー関連のメールと同条件で2020年4月~2021年2月に配信したメールの平均値
 

②ソーシャルプロダクツ・アワード2021にて、キャッシュレス決済サービスとして初の受賞

本プロジェクトは、2021年2月に持続可能な社会の実現につながる優れた「ソーシャルプロダクツ」を表彰するソーシャルプロダクツ・アワード2021にて、ソーシャルプロダクツ賞を受賞しました。幅広い層に無理のない、気軽な社会貢献活動への参加を促す優れた仕組みである点が評価され、キャッシュレス決済サービスにおいては初の受賞となりました。

 

審査員コメント(抜粋)
「タッチハッピー」は、Visaのタッチ決済やSNSのいいね!やシェアなど、利用者にとって手間がかからないアクションで寄付ができる仕組みとなっており、社会貢献活動への参加性の高いサービスであることが評価できる。期間替わりでタイムリーな社会課題の取組みを支援できること、期間終了後も寄付を受付可能にするなど、広範な人々への認知と対象事業への長い支援が実現できる優れた事業モデルだ。さらに、寄付の贈呈後に利用者に実績の報告と現在の取組みを告知し継続参加を促すなど、ソーシャルプロダクツとしてあるべきポイントがしっかりと押さえられている。未来型のお金の使い方を感じさせるサービスとして、今後の取り組みの進化を期待したい。

 

▼ソーシャルプロダクツ・アワードについて
http://www.apsp.or.jp/spa_award_year/2021/

 

 

今後の展望(メンバーズ担当者から)

一年間タッチハッピープロジェクトを推進していく中で、「キャッシュレスと社会課題解決の両方を日常的なアクションにする」という世界観が少しずつ形となってきました。2021年度はより一層、多くの方に参加いただけるよう認知拡大を図っていこうと考えています。合理性や金銭的インセンティブとは異なる文脈で、三井住友カードとその会員、加盟店との関係性を発展させていくために、メンバーズは今後も三井住友カードと共創を進めてまいります。

(最終更新日:2021年3月)

 

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社名 三井住友カード株式会社
業界 金融
課題 社会課題を解決したい デジタルマーケティングを最適化したい
主な支援サービス 内製化DX

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