インターネット業界は、デジタル技術の急速な発展により膨大な量のエネルギーを使用し、主な炭素排出源の1つとなっています。サステナブルWebデザインをする意義として以下の3点があると考えます。
2021年のIPCC報告書によると、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と明記されています。
デジタルテクノロジーは目に見えないため意識しづらいですが、世界のGHG排出量に対する割合が、2013年から2019年にかけて約2.5%から約3.7%へと増加しており、対策と改善が必要です。
※参照:https://theshiftproject.org/wp-content/uploads/2019/03/Lean-ICT-Report_The-Shift-Project_2019.pdf
サステナブルWebデザインの観点をWeb製作・改善に取り入れることで、ユーザーの使いやすさにも繋がります。
メンバーズ独自のガイドラインチェック項目に基づいてユーザビリティや、サイト構造も含めてサステナブルWebデザインかどうかをチェックします。
ファインダビリティとは、Webサイトやコンテンツが見つけやすい状態(findable)にあるかの指標、また操作のしやすさのことを指します。
ユーザーが必要な情報に最短で辿り着き余計な滞在時間を減らすことができれば、少ない消費電力でユーザーニーズを満たすことができます。
UXとは、ユーザーが商品やサービスを通じて時間軸を経ながら得られる体験のことです。
ユーザー視点でのコンテンツを改善することでユーザーニーズを効率的に満たし、中長期的に電力消費量を抑えることができます。
ページの表示パフォーマンスとは、短時間(高速)で読み込み、表示をすることです。
画像やテキスト・ボタンの表示、ページの切り替え速度をあげてユーザーの離脱を防ぐことができます。
また、画像の容量やフォントの最適化を図りサイト負荷を下げることでサーバーの電力消費量も削減することができます。
アクセシビリティとは、高齢者や障害者など心身の機能に制約のある人でも、年齢的・身体的条件や利用環境に関わらず、ウェブで提供されている情報にアクセスし利用できることです。
誰でもアクセスしやすいサイトを作ることは商品・サービスの認知向上に貢献します。障壁が存在するときにユーザーが費やす消費電力を削減します。
デジタルにおけるサステナビリティを追求するために、環境やユーザーだけでなく、社会、ビジネスにとってもよいデザインのWebサイトを制作するためのガイドライン・チェックリストを策定しました(2023年12月公開)。
サステナブルなデジタルの実現に向け、ぜひダウンロードしてご活用ください。