株式会社メンバーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:剣持 忠、以下「メンバーズ」)は、2019年4月1日より、株式会社メンバーズメディカルマーケティング(代表取締役:剣持 忠、本社:東京都中央区、以下「メンバーズメディカルマーケティング」)にて、製薬会社に特化したデジタルマーケティング支援事業を本格的に開始します。
なおメンバーズメディカルマーケティングは、子会社の株式会社MOVAAA(以下「MOVAAA」)を社名変更・業態変更した会社です。また、この度の業態変更にともないメンバーズからMOVAAAへの出資比率を現状の55%から100%に変更いたします。
2016年度の国民医療費は約42兆円(※1)と、2000年と比較し約12兆円増加し、国家財政を圧迫しています。そのような状況の中、医療業界全体に社会保障費削減のための取り組みが求められていますが、地域間の医療格差や医師の過重労働、上がらないヘルスリテラシーなど、医療業界も多くの課題を抱えているため取り組みはあまり進んでいないのが現状です。特に製薬会社においては、低下する薬価や高騰する新薬開発費、薬剤の特許切れ、人員削減による人手不足など厳しいビジネス環境に置かれている中、未だ医薬情報担当者(MR)による対面営業が中心となっていることから多くのコストが発生し、効率的に最適なターゲットへ情報提供できるデジタルマーケティングは本格的に活用されていません。
これまでメンバーズは、大手企業を中心とした顧客企業に対し、企業と消費者のエンゲージメント創出の支援を通じて、ミッション「“MEMBERSHIP”でマーケティングを変え、心豊かな社会を創る」の実現と、メンバーズグループ全体で持続可能な社会の実現に取り組んでまいりました。
また、MOVAAAでは既に製薬会社向けのサービスを提供しており、事業の順調な拡大と共に、医療業界に対する知見や適切なデジタルマーケティング手法を蓄積してまいりました。
このような背景のもと、メンバーズメディカルマーケティングにて、医薬情報担当者(MR)の力だけに頼らない医療情報の提供機会の創出や患者・医療従事者のヘルスリテラシー向上などインターネットを前提とした業務変革を実現するためにデジタルマーケティング支援を本格開始します。
※1 出典:厚生労働省,平成28年度国民医療費の概況,2016年,https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/16/dl/kekka.pdf,(参照2019-04-01)