メンバーズでは、楽天さまのECサイト運用・制作の支援を行っています。今回、RE100への加盟を機にサステナビリティを切り口とするコンテンツとして「いつもの暮らしをサステナブルにスイッチ」(以下、本施策)と題するカーボンフットプリントをモチーフとしたページの企画プランニングのご支援・クリエイティブ制作を行いました。
楽天では、2025年に向けて全ての使用電力を再生可能エネルギー由来に切り替える方針の打ち出しや国際イニシアチブ「RE100」への加盟など、サステナブルな社会の実現に向けて様々な取り組みをされています。一方で企業単体の取り組みだけでは影響範囲に限りがあり、ユーザーにも日々の暮らしの中にサステナブルな意識を取り入れてもらうことが不可欠です。
そこでまずは「サステナビリティは意識しているものの何をすればいいか分からない」というユーザーに向けて、楽天の考えに共感してもらい最初の一歩目の行動を起こしてもらうきっかけを作るべく、本プロジェクトを始動しました。
「楽天の考えに共感してもらい最初の一歩目の行動を起こしてもらう」という実現したいゴールを具現化するために、ワークショップをベースとした企画立案からコンセプト策定、クリエイティブ制作を一気通貫でご支援しました。
ユーザーが気軽に参加できサステナビリティを自分事として意識してもらうことを狙い「サステナブル診断」という参加型企画を立案しました。
「サステナブル診断」では、5つの設問について選択肢から自身の暮らしの中の行動に近いものを選んでいくと、CO2排出レベルに基づいたサステナビリティ度がわかります。
※CO2排出レベルは、一般社団法人サステナブル経営推進機構「SuMPO」に監修いただき妥当性を担保しました。
診断結果はいずれもポジティブな文体で、サステナビリティを意識した行動を少しずつ盛り込んだフィードバックがあり、ユーザーへ期待する行動の例として再配達の防止や再エネ100%で運用されているサービスの利用などを紹介しています。
また、診断部分と関連付けたメッセージとして「暮らしの中でのちょっとした切り替えが社会を変える力になること」と「暮らしの中でできることの一歩目は身近にあること」を伝えています。
ページ終盤には、サステナブルに「スイッチ」したいと思ったユーザーがボタンを押せるエリアを設けました。押された回数の合計を表示し、自分一人だけでなく皆で行動を起こすモチベーションにすることを狙いました。
当社(ポップインサイトカンパニー)のアンケートサービス登録者を対象にサイト閲覧前後の態度変容について調査を行い、319名から回答が得られました。
サイトを見た後の関心度と今後の行動への影響について調査した結果、関心度では全体の72.1%が「関心が高まった/少し関心が高まった」と回答し、行動への影響は全体の64.6%が「関心が高まった/少し関心が高まった」と回答。本ページの狙いとする、サステナビリティを意識した一歩目の行動想起に繋がりました。
楽天への印象の変化について調査した結果、全体の42.3%が「見る前よりもよくなった」と回答しました。
定性コメントでは、楽天に対する前向きなコメントをいただきました。
調査期間:2021年10月8日~10日
調査方法:アンケート
サンプル数:319
企画:メンバーズEMCカンパニー
実査:メンバーズポップインサイトカンパニー
楽天が提供するサービスは、環境と密接につながっています。特に、楽天はインターネットを通じた様々なサービスを提供しているため、データセンターやオフィスなどで多くの電力を使っています。そうした電力を再生可能エネルギー由来電力に切り替えることは、CO2排出量を大幅に減らすことにつながります。
しかしながら、気候変動対策は世界全体の課題であり、楽天の電力を切り替えるのみではもちろん不十分です。そこで、ユーザーの皆さんと一緒に気候変動対策を行うきっかけづくりとして、本サイトを作りました。
まだアクションができていない方は一歩目を、すでに行っている方はさらなる一歩を踏み出すきっかけとして大変参考になった、という声もいただいており、自分たちができる気候変動対策がすぐ目の前にあること、そして今すぐ取り組むべきことだという雰囲気を少しでも広げられたらと思います。
様々なサービスを提供している楽天として、楽天だからこそできる、楽天だからこそすべき気候変動対策に引き続き取り組んでいきたいと思っています。
(最終更新日:2022年3月)