株式会社メンバーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長 剣持 忠、以下「メンバーズ」)と、メンバーズ子会社でCSV(Creating Shared Value=共通価値の創造)の戦略コンサルティング、マーケティング支援を行う株式会社エンゲージメント・ファースト(本社:東京都中央区、代表取締役社長 原 裕、以下「エンゲージメント・ファースト」)は7月8日(土)、社会的課題の解決と企業の利益、競争力向上を同時に実現するアイデア(CSVモデル)を大学生から募集し、コンテスト形式で優秀なアイデアを表彰する「第1回大学生CSVビジネスアイデアコンテスト」を開催いたしました。
当イベントには、6大学計16チームの学生約100名が参加しました。国内大手企業のご担当者さまによる厳正な審査の結果、最優秀賞は「それぞれの美しさを認め合える社会へ」をテーマとする学習院大学 経営学部経営学科 斉藤客員教授 履修学生に決定いたしました。
審査の結果、最優秀賞受賞は「それぞれの美しさを認め合える社会へ」をテーマとする学習院大学 経営学部経営学科 斉藤客員教授 履修学生に決定いたしました。また、参加企業毎の特別賞が設けられ、計5チームが受賞しました。
このたびはありがとうございます。普段はなかなか自分たちのアイデアを形にする機会がないので、企業さまのテーマにあわせて提案するというのがとても新鮮でした。「美の可能性を広げたい」というテーマは、共感してくださる方はたくさんいるものの、CSVとして実現に結びつけるところに難しさを感じましたが、結果として最優秀賞が受賞できてとても嬉しく思っています。
株式会社 資生堂 サステナビリティ戦略部 グループマネージャー 尾上 真由美さまコメント
企業にとってCSVはまだ新しい概念であるにもかかわらず、参加された学生の皆さんはCSVを正しく理解しており、ビジネスと社会的課題の解決の両立を自分たちなりに解釈し、考え、提案してくださいました。
最優秀賞を受賞したプレゼンテーションについては、事業化としての課題は残るものの、単一的な価値観ではなく「多様な美を認める」「多様な価値観を提唱する」という現在当社が目指している方向に合致していたことが評価のポイントとなりました。また、データやアンケートなどを活用し、説得力をもって提案に結び付けていたため、他の企業の方からも高い評価をいただいたものと思われます。
若い学生さんたちが、当社とともにCSVの取り組みを推進していきたいと表明してくださっていることに感銘を受けました。ありがとうございました。
各賞 | 大学・ゼミ名 | テーマ |
---|---|---|
最優秀賞 | 学習院大学 経営学部経営学科 斉藤客員教授 履修学生 |
「それぞれの美しさを認め合える社会へ」 |
キリンホールディングス 賞 | 立教大学 経営学部 松本教授 ゼミ生 6班 |
「クラフトビール×酒類メーカーの責任」 |
資生堂 賞 | 立教大学 経営学部 松本教授 ゼミ生 2班 |
「オトコを上げるSLQメーキャップのススメ」 |
トヨタファイナンス 賞 | 宮城大学 事業構想学部 日原教授 ゼミ生 |
「マナーポイント制」 |
三井不動産レジデンシャル 賞 | 立教大学 経営学部 松本教授 ゼミ生 3班 |
「住まいの工夫による共働き世帯の ワークライフインテグレーションの創造」 |
メンバーズ 賞 | 高崎経済大学 経済学部経営学科 佐藤教授 ゼミ生 |
「資生堂×アプリ」 |
ハーバード大学のマイケル・ポーター教授が提唱するCSVは、「社会と共有できる価値」の創造を企業の事業戦略に結びつけることで、社会的課題を解決するだけでなく、その結果として企業も競争力を強化し、利益をあげることで持続可能な成長に貢献する取り組みです。「社会と共有できる価値」には、製品機能や価格などといった差別化要素ではなく、社会の共感を得ながら絆を強めるような、企業の強みや特性、独自性が込められた戦略が求められており、社会的課題の解決を経営戦略に組み入れることの重要性が高まっています。
また、CSVの社会的な認知度を高め、社会的課題解決への意識を深めることは、学生や日本企業にとっても非常に重要であると考えています。
メンバーズは「“MEMBERSHIP”でマーケティングを変え、心豊かな社会を創る」をミッションに掲げ、企業と人々の“MEMBERSHIP”の関係づくりを支援しています。マーケティングの在り方を「社会をより良くするもの」へと転換することで、消費至上主義の経済モデルから持続可能な経済モデルへの転換を促し、世界の人々に心の豊かさ、幸せを広げ、将来の社会をより良くすることに貢献することを目指しています。その取り組みの一環として、当イベントは、将来の日本を担う若い力と日本を代表する大手企業の共創によりCSV事業、プロモーションを創出し、企業や地球環境にとってサスティナブルな社会の実現へ貢献することを目的として開催いたしました。