パナソニックさま

デジタルマーケティング運営支援(EMC)、CSV活動支援

プロジェクト促進のきっかけは、自社の提供価値、Have a good Cashless.の推進意義を考えるワークショップ

メンバーズは、発売15周年を迎えたパナソニックさまが提供する「エネループ」のリブランディングサイト構築を支援しました。メンバーズの評価に加え、環境配慮型商品としての訴求内容や今後のプロモーション計画などをお伺いしました。

インタビュー右から
パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社 エナジーデバイス事業部
課長 水田 一久氏
同 八木 南帆氏

エネループは環境配慮型商品として今後も可能性がある

メンバーズ:この度、エネループ15周年のリブランディングサイトをオープンしています。その目的や狙いを教えていただけますか?

八木氏:エネループは日本国内で広く認知されていますが、海外ではまだ認知度が高いとは言えません。そこで、海外でのエネループの認知度を上げることに加え、エネループがサステナブルなブランドであることをより強く打ち出したいという想いで、リブランディングサイトを立ち上げました。

メンバーズ:商品開発やプロモーションを通して、サステナブルな商品やブランドに対する消費者意識の変化を感じますか?

八木氏:ターゲットエリアである欧州におけるサステナビリティへの関心はより高まっていると思います。日本と比べて、環境への意識が圧倒的に高いと身を持って感じました。身の回りのプラスチックやペットボトルの利用を減らすなど、普段の生活の中でできる行動も積極的に行われています。
しかし、使用機器によって乾電池を充電池に変えるというオプションに気が付いているお客さまはまだ少ないと感じています。リピートユーザーからの高い評価を得ている商品ですので、まずは手に取っていただくことが重要です。環境に配慮した商品、生活スタイルとして、今後も可能性があると考えています。

よりサステナブルな商品としての訴求に挑戦する

メンバーズ:お2人には、15周年リブランディングサイトのターゲットやコンセプト策定から関わっていただいています。

水田氏:私は以前より、エネループの商品デザインを担当してきました。昨年度から、ブランディングにも関わっています。
今回、海外での認知度向上を目的としたリブランディングにあたり、ターゲットエリアを北米と欧州にしました。

八木氏:これまでも、エネループは環境にやさしく、使いやすい商品であることを伝えてきました。そして、何度も新しい訴求方法を模索し続けてきました。
商品に関わってきた開発者などの熱い想いを汲みながらも、以前とは違う切り口でサステナブルさを発信していくという2つの軸、つまり過去から大切にしてきたものと新しさとの両方をうまく表現することができたのではないでしょうか。

パナソニック エネループ Webサイトより

パナソニック エネループ Webサイトより

メンバーズとのプロジェクトを通して、自社とお客さま視点とのギャップに気付く

メンバーズ:なぜメンバーズをパートナーに選んだのでしょうか?

水田氏:パートナー会社の選定では3社にお声掛けをし、その中の1社がメンバーズさまでした。過去の実績や海外のパートナー企業とのネットワークもあり、海外の市場を理解する会社をパートナーとすることがベストであると判断し、ご一緒させていただきました。

メンバーズ:プロジェクトでのメンバーズの役割はいかがでしたか?

水田氏:これまで様々なお取引先とプロジェクトを進めていますが、メンバーズさまにはスケジュールやアウトプット、プロジェクトのマネジメント等、しっかりとサポートしていただきました。

水田 一久氏

八木氏:これまでのプロジェクトは、エネループのコンセプトや商品を理解している方々と一緒に進めてきました。進めやすかった側面もありますが、今回メンバーズさまとご一緒したプロジェクトでは、自分の考えが固定観念にとらわれていると気付くことができました。
新しいパートナーと取り組むことで、これまで当たり前だと感じていた情報にも、お客さま視点では情報の受け取り方にギャップや違いがあることを理解でき、大きな学びとなりました。

八木 南帆氏

メンバーズ:自らがコンセプト作りやクリエイティブにも関わり、立ち上がったWebサイトはいかがですか?

水田氏:Webサイトのキービジュアルには様々な考えがあると思います。これまでのキービジュアルは5年以上使用しているものでした。ブランディングにとって、同じキービジュアルを使い続けるという選択もありますが、同じキービジュアルは、ブランドの固着化、つまり、進化していない印象も与えてしまうと感じています。

もちろん、これまでの商品に対する想いを残していくことは重要です。キービジュアルを考える上で、想いを残すところ、変えるところを明確にしたいと考えていました。新しいチャレンジなしにブランドは進化しません。ブランドの新しい血を入れるために、新しいパートナー会社と連携することによって、新しい切り口も発見できました。

メンバーズ:今回のWebサイトでの新しい血というのは、どの様なクリエイティブで表現していますか?

水田氏:重要なのは、目に見えるクリエイティブよりも、表現する上での考え方にあります。その考えが文章表現やクリエイティブにも表れると感じています。環境や社会を良くしたい、こうありたいという想いの強さが重要です。新しいプロジェクトチームによりその想いを表現できたと思います。

美しい地球環境を次の世代に引き続くため、お客さまと一緒にその価値を伝えたい

メンバーズ:今後のプロモーションの計画などがあれば教えてください。

水田氏:エネループを購入することで、環境に関する取り組みに対する寄付につながるプロモーションができればと考えています。また、今後は、環境に関連するコンテンツの提供など、アクセスしたお客さまが楽しめるWebサイトにしたいと思います。

これまで、コーズリレーテッド・マーケティングのような取り組みができていませんでしたが、15周年をきっかけに検討したいと考えています。

メンバーズ:最近多くの企業で、直接的な商品紹介に加えて、商品に関連するコト軸や人にフォーカスしたコンテンツを発信する傾向にあります。例えば、環境に関心の高いお客さまがそうしたコンテンツにアクセスし、商品の認知や企業への信頼性を高める手法です。

水田氏:そうしたコンテンツの発信にも、今後取り組んでいきたいと思います。

八木氏:現在のWebサイトでは、まずサステナブルなブランドとしてのイメージ作り、および商品情報をわかりやすく掲載することに注力してきました。エネループは、「For Life & The Earth」という商品コンセプトを原点に、「未来の子どもたちに美しい地球を残す」というサブメッセージを掲げています。今後は、特に若い世代・次世代に対して、環境にやさしい商品であることを伝えるプロモーションができればと思います。

また、これまで利用していただいている既存のお客さまに対して、何かしらの感謝を伝えていきたいです。そして、お客さまと一緒にその価値を伝える取り組みができればと思います。

メンバーズ:今後のメンバーズへの期待をお聞かせください。

水田氏:先ほどお伝えした通り、今後も海外のお客さまを対象にプロモーションを計画しています。
コーズリレーテッド・マーケティングのアイデアなど、今後もエネループのサステナブルな価値を伝えることを目的にご一緒できればと思います。

本プロジェクトにおけるメンバーズの支援範囲

  • プロジェクト企画・推進支援
  • 協働パートナーのコーディネート

サービスのご案内

クライアント パナソニック㈱インダストリアルソリューションズ社エナジーデバイス事業部
所在地 大阪府守口市松下町1-1
URL https://www.panasonic.com/jp/corporate/is.html

※取材内容は2021年2月当時のものになります