SEMコラムVol.51
リスティング広告でブランドイメージは改善するのか?
株式会社メンバーズ メディアマーケティング事業部 植木 耕太
2009年6月30日、電通はSEMがブランドに与える影響の調査について発表しました。
この調査では、これまで販売促進を主目的として活用されることが多かったSEMが、ブランド価値形成に与える影響を評価・分析することを目指しています。
GoogleAdwordsの公式ブログで調査結果の一部が発表されていますのでその内容を紹介します。
ブランドイメージの形成と向上に役立つという結果
あるブランドAについて、そのブランド名で検索するとSEOでは既に一位に表示されています。
この時にリスティング広告を並行して表示した場合としていない場合のユーザーのブランドイメージの違いを調査しました。
結果、リスティング広告を並行して表示した場合はしていない場合に比べて、好感が+16%、概要理解が+14%、購入意向が+3%となることがわかりました。
既にSEOで1位を獲得していてもリスティング広告を並行して活用することで、ブランドイメージを向上することができるという結果です。
また、電通の発表によるとこのような調査を他にも実施しており、以下のような調査結果が発表されています。
- 飲料メーカーでは、リスティング広告の並行活用で購入意欲が30%上昇した
- 耐久消費財と安価な消費財では、検索頻度や検索目的が異なること
この結果を見ると、これまで数字にすることが難しかったのですが、検索連動型広告がブランドイメージ形成に役立っているのは間違いないようです。
検索連動型広告がここまで大きく成長してきた要因は、費用対効果が計測しやすく、しかもその効果が高いことです。
しかし、売上や資料請求などの販売促進の指標のみでは、クライアントの広告費に上限がかかってしまいます。
この調査の目的として、ブランド認知という販売促進以外の指標の活用を拡大することで、さらに広告の利用を拡大させたいという代理店や媒体の思惑があるようです。
市況が厳しい状況の中、ブランドイメージの改善というSEMにとってはやや曖昧となる目的でクライアントを納得させ、広告費を引き出せるかどうか、今後追加で発表されるであろう調査の結果を待ちたいところです。
