マーケティングの定義とインターネットによるマーケティング革新

株式会社メンバーズ 執行役員 原 裕

そもそもマーケティングとはどのようなことなのか、実はマーケターの数だけ定義があります。
下記は「有名な」マーケティング定義ですが、それぞれに重みがあり、いまだにその輝きを失わない名言です。

  • マーケティングとは、価値を創造し、提供し、他の人々と交換することを通じて、個人やグループが必要(ニーズ)とし欲求(ウォンツ)するものを満たす社会的、経営的過程である」(フィリップ・コトラー 「マーケティングマネジメント(第7版)」)
  • 「マーケティングとは、顧客の創造である」(セオドア・レビット)
  • 「マーケティングの究極の目標は、セリング(売り込み)を不要にすることだ」(ピーター・ドラッガー )
  • マーケティングとは、組織とステークホルダー(関与者)両者にとって有益となるよう、顧客に向けて「価値」を創造・伝達・提供したり、顧客との関係性を構築したりするための、組織的な働きとその一連の過程である。(アメリカン・マーケティング協会2004年改訂)

さて、インターネットがマーケティング(特にマーケティング・コミュニケーション)を大きく革新させたことに疑問の余地はありません。
中でも、コトラーの有名な4P(price、promotion、Placement、Product)に照らし合わせたものが、インターネットによるマーケティングの革新事例としてあげることができます。

  • Price(価格):ネットによるダイレクトモデルの加速やオークション、価格比較による従来の価格設定とは違う価格政策
  • Promotion(プロモーション):従来の4マス中心のメディア・ミックスからネットが第三のメディアになり、また顧客の口コミを重要視したAISASモデルが重要に
  • Placement(流通):AmazonをはじめとするECの出現による無店舗流通の出現や音源や画像の配信による無在庫流通などの出現
  • Product(商品):デジタルコンテンツの出現

これらはたかが10年強でなされた変革です。今後10年はどんな変化がマーケターに待ち受けているのでしょうか?
しかし、どんなに大きな変化が訪れたとしても、マーケティングの定義自体は大きく変わらないと考えています。