SEMコラムVol.57
運用開始直後にすべきこと
株式会社メンバーズ メディアマーケティング事業部 植木 耕太
運用を開始した後、安定して掲載を行うまでは、こまめなメンテナンス作業が必要になります。
安定した掲載ができるようになれば、運用の手間も減らすことが可能です。
リスティング広告開始直後の運用は大変
リスティング広告の掲載開始直後は、運用にある程度の手間をかけなくてはいけません。
事前に想定していた効果と実際に掲載開始後に発生した実績に差が出るのは当然だからです。
その調整期間が終わると、大きな手間をかけずに安定的な効果が見込めるようになります。
おおよその目安として、安定的な運用ができるまでには2週間~4週間程度必要となります。
安定的な運用に移行するためにするべきこと
安定的な運用にするために、まず注意をしなくてはいけないのは利用コストです。
通常の運用では、事前に決めた予算以内にコストを抑えて運用を行う必要があります。
そこで、まずコストの消化ペースを一日当たり利用可能な金額以内に調整します。
その後、安定的な運用に入った後で、ちょうどよいコスト利用ペースを維持しながら効果の改善を狙っていきます。
掲載開始直後はコストに重点を置いた運用を行いましょう。
安定的な運用に入った後でするべきこと
安定的な運用に入ると広告運用に必要な手間が減ってきます。
入札金額の調整や広告文などのテストを週に1回程度実施すれば十分な状態になるでしょう。
さらに安定してくると、月に数回、管理画面を見てコストや成果に異常値がないか確認するだけというような場合もあります。
細かい改善はきりがない
リスティング広告の場合、運用にかける手間(コスト)とその効果の見極めが常に必要です。
運用開始当初は改善するべきポイントも多く効果も見込みやすいのですが、徐々に改善する項目が細かいものになっていき、改善効果も小さくなります。
しかし、いくら効果が小さくても改善策に必要な手間は変わりません。
期待効果が小さい場合「施策をやらない」と判断することも大切です。
リスティング広告では細かい修正を行おうとすればきりがないですが、常にかかる手間と得られる効果のバランスを考えることが必要です。
SEMコラムVol.56
Webマーケッター必見
Google Insight for Searchとは?
株式会社メンバーズ メディアマーケティング事業部 金澤 大輔
8/17 Googleが提供している分析ツール「Google Insight for Search」の日本語版がリリースされました。
既に利用したことがある方も多いかと思いますが、Webマーケッターにとって知ってて損はないツールですので、今回のコラムで簡単にご紹介をしたいと思います。
「Google Insights for Search」とは?
さまざまな検索キーワードについて人気度の推移や、地域別の人気度を調べることができるツールです。
人気度はそのキーワードそのものの検索数ではなく、他のキーワードとの相対的な値が0~100の間で表されます。
たとえばとある月の「そば」の検索数が1,000、「うどん」の検索数が1,000あったとします。
その翌月には「そば」の検索数が1,000、「うどん」の検索数が1,500になっていたとした場合、「そば」の検索数そのものは変わらないものの、「うどん」に比べると相対的に人気が低下していることになるため、グラフでは下降線として表示されます。
人気度の低下=検索数の減少ではないことに注意しましょう。
※計算方法の詳しい説明については「Google Insights for Search」公式ヘルプ
をご覧ください。
「Google Insights for Search」でできること
検索キーワードの人気度の推移と予測を調べる
対象のキーワードがどの期間に多く検索されているかがわかります。
たとえば「脱毛」というキーワードの2008年の推移をみてみると、4月頃から徐々に増え始め、6月~7月にかけて検索需要がピークを迎えていることがわかります。
8月以降は低下していることからもわかるように、夏本番を迎える前の数か月間の間に脱毛を検討をしているユーザがやはり多いようです。

検索キーワードの地域ごとの人気度を調べる
対象のキーワードがどの地域でよく検索されているのかがわかります。
たとえば「箱根 ホテル」で調べてみると、神奈川が最も多くなっており、以降静岡、千葉、東京、埼玉と、中部・関東を中心に広く人気があることがわかります。

一方で、ディズニーリゾートのある「舞浜 ホテル」で調べてみると、最も多い千葉についで新潟が2位となっており、また北海道からの人気も高くなっています。
このデータから、箱根に比べてディズニーリゾートは遠方から来る人が多いことが推察できるのではないでしょうか。

上記はあくまでも一例です。
SEM・SEO施策の検討の際に参考にしてみてはいかがでしょうか。
※ここでいうキーワードとは検索クエリを指しています。
SEMコラムVol.55
コンバージョン率を改善するランディングぺージ選定
株式会社メンバーズ メディアマーケティング事業部 大藤 宗一
リスティング広告のリンク先は、いかに多くのユーザにとって“目的の情報を探しやすいページにするか”が重要です。
また、ユーザにマッチしたページを選ぶことで、コンバージョン率が格段に向上します。
1ページで簡潔に伝えるか?じっくりと読ませるか?
リスティング広告のリンク先は、大きく分けて2つあります。
通常のサイトへリンクさせるパターンと、説明文をクリックした際に表示されるページとして、コンバージョンへのリンク以外を極力張らず、1ページ内で訴求を完結させる、いわゆる「ランディングページ」の2パターンです。
この1ページ完結型の「ランディングページ」には、他ページへの離脱を防ぎ、囲いこみを行う事によってコンバージョン率を上げるメリットがあり、基本的には1回の訪問で直接コンバージョンさせることを狙っています。
しかし、この1ページ完結型の「ランディングページ」が全ての商材に有効だとは限りません。
まずは、この「ランディングページ」が有効な商材と、そうではない商材の例を以下に整理します。
有効な商材
- 購入~検討期間が短い商材
(例)コスメ・食品等の消耗品、キャッシングなど
検討項目が比較的少ない商材や、緊急性が高い商材など、1ページの情報量でコンバージョン可能な商材の場合、他ページへの離脱を防げる分、有効です。
有効ではない商材
- コンバージョンまでに長い期間検討が必要な商材
(例)住宅ローン、BtoBの商材など
高額の商材や、BtoBの商材などは、1ページの情報量ではコンバージョンに至りにくいケースが多く、その場合は複数ページで説得できるサイトの構成や、再訪を前提としたコンバージョンフローの検討が必要になります。
自社の商材がどのような特徴かが分かったら、次にキーワードに応じたランディングページの振り分け方法を検討しましょう。
ビックキーワードのランディングページの設定の仕方
「マンション」「派遣」「自動車保険」など検索数が多いキーワードを一般的に「ビックキーワード」と呼びますが、こういったキーワードの場合、広い概念を持っているので、検索された意図がはっきりしないことが多いです。
その場合、「ユーザの意図がはっきりしていないため、ランディングページで何を見せたらよいか分からない」という課題点が挙げられます。
例えば、「派遣」というキーワードでは、「高時給」の仕事を探しているユーザなのか「短期」の仕事を探しているユーザなのかがはっきりとは分からず、単一のキーワードの裏には実は多くの隠されたニーズが存在するのです。
一方で、自社商品にも複数の訴求ポイントが存在していると思います。
例えば、仕事がたくさん登録されていること・福利厚生が充実していること・スタッフからの満足度が高い・・・などが考えられます。
ビックキーワードのランディングページでは、ユーザニーズを解決するため、これらの自社の訴求ポイントが複数入っているコンテンツを設定しましょう。
ロングテールキーワードのランディングページの設定方法
「ロングテールキーワード」とは「東京 派遣 事務」や「東京 高級 マンション」など検索数が少なく、検索ユーザの意図が比較的明確なキーワードの事をさします。
ロングテールキーワードはキーワード数が多く、しかもそれぞれのキーワードにそれぞれの意図が含まれており、詳細にページを設定しようとすると大変な手間がかかってしまいます。
そのため、多くの場合がカテゴリトップなど、ある程度商品紹介が限定されているが、検索意図とは違うページが設定されている事が多く、せっかくユーザが広告をクリックしてくれたのに、そのまま直帰させてしまっているケースが見られます。
しかし、ユーザの検索意図が明確なため、その意図にそったランディングページを選定してあげることでコンバージョン率を上げることはそう難しくありません。
選定の方法としては、
- キーワードのカテゴリわけを実施
- ロングテールキーワードに沿ったコンテンツを選定
- もしキーワードに沿ったコンテンツがない場合は、作成する
ここで大きなポイントになるのが、カテゴリ分けになります。
分類を間違ってしまうと、検索意図に沿ったコンテンツの表示が難しくなったり、検索数が月に数回しかないページを用意することで、人件費も含めるとコスト高になる場合があります。
実際の検索数や予想される効果を先にシミュレーションを行い、適切な規模で分類を行う事が大切です。
また、ページを作成する際は、1つの汎用的なテンプレートを作り、そこに検索キーワードにあったコンテンツを流し込んでいくというモジュールレイアウトが有効でしょう。
SEMコラムVol.54
本当に理解していますか?
リスティングアカウントの構造
株式会社メンバーズ メディアマーケティング事業部 植木 耕太
何となく理解しているようではっきりとは分からないリスティングアカウントの構造。
実施可能な施策にも影響しますので、今一度きちんと把握しましょう。
リスティング広告のアカウントは階層構造になっています。
最小の単位がキーワードで、複数のキーワードを束ねたものを広告グループと呼びます。
さらに広告グループが複数集ったものをキャンペーンと呼びます。
一つのアカウントにはこのキャンペーンが複数設置されています。
また広告文は各広告グループに複数設定することができます。
アカウントの構成はオーバーチュア/GoogleAdwordsとも共通となっています。
以下、各階層で設定できる項目についてまとめました。
1.アカウント
アカウントでは主にログインIDや支払情報などを設定します。
またオーバーチュアでは、アカウントごとの予算を設定することも可能です。
2.キャンペーン
キャンペーン単位では、予算の設定や日付指定での掲載期間の指定、配信先地域(地域ターゲティング)の設定が可能です。
またコンテンツ連動型広告の利用の有無もキャンペーン単位で管理することが可能です。
3.広告グループ
広告グループはキーワードを束ねる最小単位となっており、キーワード入札価格の一括設定をすることができます。
4.広告文
広告文(タイトル説明文)は広告グループの配下に複数設定することができます。
広告文毎にリンク先のURLを設定することが可能です。
また、複数の広告文のローテーション掲載をすることで、広告文のテストを実施することもできます。
構造を理解し、各階層でできることを把握した上で施策を練ると、実施後の運用がとても楽になります。
これを機に、ぜひ見直してみましょう。
WEBサイトの運用お悩み相談 vol.3
株式会社メンバーズ 人材派遣サービスグループ 大井川
Webサイト運用において、お客さまから寄せられるよくあるお悩みとその解決策をご紹介いたします。
Q.スペシャルコンテンツを作りたいのですが、社内で対応できる人がいません。
とは言え、外部に委託すると、とても予算内ではおさめられません。
どうしたら良いのでしょうか。(プロモーションサイト担当:M.Nさん)
A.昨今Webに投じられる予算が少なくなっている傾向が見られます。制作費用も例外ではなく、予算内で外部に委託することが難しくなっているようですね。
場合によっては、外部に委託するより、スペシャルコンテンツを作ることができる人材が常駐していた方が、予算内でできる可能性があり、コンテンツの幅も広がります。また、そのような技術者が会社に一人いると心強いものですよ。
Q.少し前までFlashとか動画とか話題にあがっていたのですが、どんな時に使うのが良いのでしょうか。
また、すぐに作れるものなのでしょうか。(サービスサイト担当:O.Kさん)
A.一般的にはコーポレートサイトやサービスサイトのキービジュアルで使われるお客さまが多いようです。
Flashは動きだけでなく、複数の情報を訴求することも出来ますのでサイトを整理した形で表現することができますが、専用のアプリケーションを使用しますので知識、経験が重要となります。
当社の人材派遣サービスではFlashに対応できるスタッフのご紹介も行っておりますので、ぜひお問い合わせください。
Q.PCサイトだけでなく、モバイルサイトのコンテンツも充実させたいのですが、PCサイトの経験だけでも大丈夫でしょうか。(ポータルサイト担当:R.Sさん)
A.簡単なサイトであれば問題無いのですが、充実させたいとなると、経験の差が大きく影響します。
PCとは違いモバイルは様々な端末や規格で表現が変わってきますので、PC・モバイル共に経験があった方がいいでしょう。
当社ではそのような人材を育てて派遣するサービスがありますので、短期間でもぜひお声掛けくださいませ。
SEMコラムVol.53
Yahoo!の検索結果にJWordが掲載でどう変わる?
株式会社メンバーズ メディアマーケティング事業部 金澤 大輔
MicrosoftとYahoo!提携の発表と同日、Yahoo!ではもうひとつ大きなニュースがありました。
8/1よりYahoo!Japanの検索結果にJWordの一般名詞が表示されるようになったのです。
これまでもレギュラーキーワードと呼ばれる固有名詞については同媒体の検索結果に表示されていましたが、一般名詞についても表示されるようになったことで、既存のリスティング運用にも少なからず影響を与えそうです。
そこで今回はJWordで出稿する場合とオーバーチュアで出稿する場合の違いについて簡単にまとめてみました。
料金について
オーバーチュア→クリック課金
JWord→年間固定料金
メリット
JWordでは固定料金のため、クリックされればされるほどお得ということになります。
また、一度登録すれば予算管理のリソースもかかりません。
デメリット
逆にクリックをされなければされないほど割高になります。
出稿する場合は、ある程度効果をシミュレーションする必要がありそうです。
リスティング広告のように、”効果がなければ掲載停止”ができないため、慎重な検討が要求されます。
キーワード毎の料金は「JWord」プレミアキーワード
をご参照ください。
掲載位置について
オーバーチュア→入札価格により掲載順位が変動
JWord→常時一定のポジション
(固有名詞はスポンサーサイトの右上部、一般名詞はスポンサーサイトの右下部)
⇒最低入札価格や品質の変動による掲載落ちがないため、マス連動などにも向いているかもしれません。
費用対効果について
気になる費用対効果ですが、オーバーチュアで既にリスティングを運用中の場合はシミュレーションである程度算出することが可能です。
例えばプレミアベーシックに該当するキーワードの場合、仮にそのキーワードの検索数が年間で2,000,000回だったとして、想定されるクリック率をやや低めの0.5%に見積もったとします。
その場合のクリック単価は、
\500,000(プレミアベーシック年間料金)÷2,000,000×0.5%=\50
と想定できます(※)。
コンバージョン率も把握している場合はCPAまでシミュレーションしてみましょう。
その上で費用対効果が見合うかどうか検討する必要がありそうです。
ビッグワードの入札がさらに激化傾向ににある中、さらにクリック数を増やしていくための打ち手として検討してみてはいかがでしょうか。
※シミュレーションは想定値のため実際の数値とは異なります。
